妊婦健診・超音波健診

妊娠かな?と思ったら

受精後2週間程度で、市販の妊娠検査薬でも陽性反応が出るようになります。
「妊娠かな?」と思ったら、堺市南区の竹山レディースクリニックまでご相談ください。妊娠が確認できましたら、初めての方でも分かりやすいよう、これからのことをお話しします。超音波検査にて、子宮内の赤ちゃんの様子とその成長を確認していただけます。

妊婦健診について

4D超音波検査

当クリニックでは、4D超音波検査器を導入しております。 一般的な超音波検査では、赤ちゃんに当てた超音波の跳ね返りを画像化しています。4D超音波検査では、この通常の超音波に「奥行」「時間」を加えて画像化することで、赤ちゃんの顔を鮮明に、またリアルに見ることができます。
また、当院では録画も可能ですので、SDカード、USB、DVDにデータに保存することができます。お気軽にお申し付けください。
※ただし、赤ちゃんの向きによってはご希望に添えないケースもあります。ご了承ください。

妊娠初期検査

超音波検査にて赤ちゃんを確認しましたら、母体と胎児の健康管理のために次のような妊娠初期検査を行います。

妊娠初期血液検査
  • 血液型
  • 梅毒
  • HBV抗体(B型肝炎)
  • HCV抗体(C型肝炎)
  • HIV抗体(AIDS)
  • 血糖
  • 風疹抗体
  • トキソプラズマ抗体
  • マイクロゾーム抗体(甲状腺疾患に関与)
  • 不規則抗体(新生児の黄疸に関与)
  • HTLV-1抗体(ATLA)(白血病遺伝子の有無を確認し授乳可能かどうかチェックします)
心電図・骨密度

心電図にて心臓が正常に機能しているかチェックします。また、骨密度検査も行います。

母子健康手帳について

母子健康手帳は、最寄りの保健センター、もしくは市役所、区役所でお受け取りください。

聴診・心電図・骨密度

妊娠24週目前後になると、循環血液量が増加します。負担のかかっている心臓が正常に機能しているか、聴診や心電図にてチェックをします。骨密度測定も行います。

超音波検査

妊娠中は、定期的に超音波検査にて妊娠の状態、胎児の健康状態をチェックします。
具体的には、正常妊娠、子宮外妊娠、胞状奇胎、胎児の生存・発育、胎盤の位置、羊水量、内臓奇形などの項目を調べます。また、超音波検査で得られた情報は、出産予定日の決定にも役立てます。

膣炎検査

妊娠中の膣炎は、早産の原因となり得ると言われており、また赤ちゃんに母子感染することもあります。当クリニックでは、妊娠中に膣炎検査を実施しております。

産科についてのご質問

妊娠中、お薬を飲むのが不安です。

妊娠中に薬剤を投与する場合には、常に胎児の存在を考えなければなりません。胎児に多少なりとも影響を与える可能性のある薬剤については、投与について十分に検討しなければなりません。
しかし、風邪をはじめとする感染症に対する抗生物質や、切迫流産・切迫早産に対する子宮収縮抑制剤など、使用しなければ母体が危険に晒される場合には、使用せざるを得ないことがあるのも事実です。
当クリニックでは、安全が確認された薬剤を、必要最小限投与することで、母体と胎児の健康を守っています。

 妊娠悪阻(つわり)を放っておくと、どうなりますか?

妊娠6~8週目にかけては、起床時や空腹時に吐き気、嘔吐が見られることがあります。妊婦の5~7割がこれを経験しているそうです。
吐き気や嘔吐が長期に及ぶと、食事が十分に摂れなくなり、脱水症状や栄養障害から、体重の減少、皮膚の乾燥、頻脈、脳症状へと及ぶこともあります。いずれも母体とその胎児にとって、良いことではありません。入院した上での治療を行うことになります。
母体の栄養障害が重くなると、「重症妊娠悪阻」と呼ばれます。

 出産予定日は、どうやって決められますか?

平均的に、最終の月経の1日目から数えて280日前後で出産日を迎えますので、出産予定日は最終月経第1日に、280日を加算して定められます。妊娠期間で言い換えると、満40週0日です。
ただしこの算出方法は、28日型の正常月経周期の女性であることが前提となっているため、月経周期に不順がある場合には予定日の修正が必要となります。
また近年では、妊娠初期の超音波計算で胎児計測を行い、出産予定日を計算するようになっています。

 切迫流産になったら、どうなりますか?

流産になりかけている状態を指して「切迫流産」と呼んでいます。妊娠前期で性器からの出血があるタイプ、下腹部痛のあるタイプ・ないタイプ、とさまざまなものがあります。
妊娠した場合の4~5例のうち1件の割合で切迫流産が見られますが、実際に流産となってしまうのはその半数以下です。
統計的に、下腹部痛を伴う切迫流産の方が、予後は良くありません。超音波検査、内診、hCG値などを指標にし、子宮外妊娠、胞状奇胎との鑑別、予後の診断を行います。
流産を避けるためには、安静がもっとも重要です。性交も避けてください。子宮収縮抑制剤、止血剤、抗血小板剤、ホルモン剤などを組み合わせて使用し、治療にあたります。

 流産はどうして起こるのですか?

胎児が子宮外で生きていけるようになる前に、胎児および胎児付属物が排出されることを、「流産」と言います。日本では、妊娠22週未満で起きたものを流産、それ以降を「早産」と区別します。
自然流産の原因解明は容易ではありませんが、妊娠初期の自然流産児の6割に染色体異常が確認されたというデータもあります。自然流産の症状としては、性器からの出血、下腹部痛などが挙げられます。

 クアトロテストとはどんなものですか?

母体の血液中の成分を測定・分析し、胎児に異常の有無を推定する検査です。ダウン症候群、開放性神経管奇形、18トリソミーの新生児が産まれる確率を算出することができます。
妊娠15~18週の間に行うのが良いとされています。

 妊娠中は、運動をしてもいいですか? どんな運動をすればいいですか?

妊娠中の適度な運動は、ストレスの発散という意味でも有効です。ただし、過度となると話は別で、流産、早産、胎児の発育遅延などのリスクを高めます。
運動可能の条件は、母体に合併症がないこと、妊娠経過に異常がないことです。妊娠5~9ヶ月の間は、水泳、エアロビクス、ウォーキングなどを適度に行うと良いでしょう。運動の開始時には、必ず医師へ相談し、メディカルチェックを受けましょう。

 妊娠中、遠出や旅行をしても構いませんか?

妊娠中であっても、基本的に遠出や旅行はしていただいて構いません。ただし、体調不良、切迫流産、切迫早産などの症状がみられる方は、程度にもよりますが、お控えになることをおすすめします。
移動手段はできるだけ身体に負担がかからないものを、また短時間で移動できるものを選びましょう。車で移動する場合、1時間に1度は休憩を挟み、同じ姿勢で長くいることは避けてください。
海外旅行については、よほどの理由がなければおすすめしません。移動時間が長くなることもありますが、一番の懸念材料は不慮の出来事に見舞われた際です。自由にコミュニケーションをとれない国で医療機関を受診するのは、そこに辿り着くまで、また到着してからもさまざまな困難があります。
なお、国内外問わず、旅行に出かける際には事前に医師にご相談ください。

 妊娠中は、太っても問題ありませんか?

適切な体重増加は問題ありません。ただし、妊娠中の過度の体重増加は、妊娠中毒症、分娩異常を引き起こすことがあります。妊娠前の体格によって、妊婦さんの理想的な体重は異なります。
体格を表す指標として「BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」の計算式が用いられます。
BMI値が18~24が標準体重、18以下を痩せ、24以上が肥満とされます。
標準体重の方は7~10kg増、痩せの方は12kg増、肥満の方は5~7kg増までに抑えることを目安にしてください。

 妊娠高血圧症候群って何ですか?

妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に起こる高血圧、蛋白尿、浮腫の3つを特徴とする症候群です。
妊娠によるホルモン分泌、自律神経、代謝の変化に対応しきれなくなって、これらの症状が生じていると考えられています。
妊娠高血圧症候群は、悪化すると母体と胎児両方の命にかかわります。
塩分・水分の制限、高タンパク・低カロリーの食事を心がけることで、予防ができます。それでも高血圧に陥った場合には、降圧剤などを使用する薬物療法が必要になります。

 妊娠中は貧血が起こりやすいときき、心配です。

妊娠中に起こる貧血は、大きく「生理的妊娠貧血」と「鉄欠乏症貧血」に分けられます。ただし、妊娠中の貧血の大部分は、鉄欠乏症貧血だと言われています。「
生理的妊娠貧血は、妊娠に伴って増加した血漿(血液中の血球以外の成分)量が血球・ヘモグロビンの増加を上回るために起こります。ヘモグロビンが11g/dl以下が病的な値と言えます。
鉄欠乏症貧血は、妊娠に伴う母体血の増加によって450mg、胎児・胎盤に360mgの鉄が必要になるにもかかわらず、食事によって十分な量を摂取することが難しいために起こります。鉄を多く含む食品の摂取を心がけると同時に、鉄剤の投与によって不足分を補います。
なお、母体が鉄欠乏状態にあっても、胎児への鉄の供給は優先的になされます。

 逆子になってしまったときは、どうすればいいのでしょうか?

胎児下向部分が骨盤端に、胎児の頭が子宮底(子宮の奥側)にあるものを指して「骨盤位」と呼びます。俗に「逆子」とも呼ばれます。分娩時にお尻や足が先に出てきます。
満期妊婦のうち約5%、妊娠8か月の妊婦のうち約30%において、骨盤位が見られます。
触診法、X線検査、超音波検査などで診断可能ですが、確実性と胎児への影響を考えた場合には、超音波検査が良いでしょう。
骨盤位の危険性は、破水時の臍帯(へその緒)の脱出、頭部の通過困難などにより、新生児が低酸素状態に陥ったり、外傷を負うことにあります。また、子宮内で不自然な体勢をとっているため、胎児の頸部結節や股関節脱臼などのリスクも高まります。
殿位(脚が身体の前に位置する骨盤位)の場合であれば、頭位(正常な状態)に近い形で分娩することが可能ですが、その他いくつかある骨盤位を含めて全体として考えると、帝王切開による分娩が適切であることが多くなります。
治療法としては、「外回旋法」という医師の手技による方法や、「胸膝位」という逆子改善のための簡単な体操などが挙げられますが、外回旋法は危険を伴うため現在はあまり行われません。

 切迫早産って、どんなものですか?

妊娠22週0日~36週6日までの間に、出血、子宮収縮、子宮頸管の開大などの症状が現れて早産のリスクを抱えた状態を、切迫早産と呼びます。
子宮の形状に問題があったり、多胎妊娠、羊水過多症、感染などが原因とも言われていますが、はっきりとしたことは不明のままです。
治療では、大前提として安静と、β-刺激剤・黄体ホルモン剤・プロスタグランジン合成阻害剤の使用などによります。切迫早産になるケースが全体のうちの10%、治療をしたにもかかわらず早産に至るケースが全体の4%という報告があります。

 早産は、どんなときに起こりますか?

妊娠22週0日~妊娠36週6日までの間で、何らかの理由により妊娠が中絶してしまうことを「早産」と呼び、その期間以前の妊娠の中絶である流産と区別します。
早産の原因は主に母体側の、頸管無力症、甲状腺機能異常、妊娠中毒症、糖尿病合併妊娠、Rh不適合妊娠、尿路感染症、心臓血管疾患、子宮の異常などがあります。対して胎児側の原因としては、多胎妊娠、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、前置血管、前期破水、羊水過多症、羊水過少症、胎盤機能不全、胎児奇形、絨毛羊膜炎などが挙げられます。
治療には、安静に加え、子宮収縮の抑制、感染予防などが必要です。

 分娩が始まるタイミングはどのように分かるのですか?

妊娠が終了して分娩が開始する詳細なタイミングを、臨床的に予測することは未だ非常に難しいのが現状です。
分娩の開始の兆候としては、規則正しい繰り返される陣痛(10分ごとに、1時間に6回以上)、血性粘液の排出、子宮口開大などが挙げられます。
一般的に、規則正しく繰り返される陣痛の発生をもって、分娩が開始されたと判断します。

分娩は、どのような流れになりますか?

子宮から胎児とその付属物が排出される過程を、分娩と言います。分娩は、次の3期に分けられます。
①分娩第一期(開口期):陣痛開始から子宮頸管開大まで
②分娩第二期(娩出期):子宮頸管の全開大から、胎児の娩出まで
③分娩第三期(後産期):胎児娩出後、胎盤などの胎児の付属物が排出されるまで

 帝王切開とはどんなものですか?また、どんなときに行われますか?

産道からではなく、子宮壁の切開によって胎児とその付属物を娩出させる方法を、「帝王切開」と呼びます。
一般的に広く行われる「子宮下部帝王切開術」では、膀胱を子宮頸部から剥離し、子宮頸部を切開します。術後の癒着・感染が起こりにくく、次回の妊娠・分娩時の子宮破裂のリスクも抑えられます。
帝王切開の適応としては、狭骨盤、児頭骨盤不適合、全前置胎盤、切迫子宮破裂、常位胎盤早期剥離などの絶対的適応(いかなる場合でも行うべき妥当性の認められる適応)に加え、胎児仮死などの胎児側適応、軟産道強靱などの母体側適応などが挙げられます。

 里帰り分娩をしたいのですが、対応してくれますか?

はい、当クリニックは、帰省分娩(里帰り分娩)にも対応しております。
帰省分娩をご希望の方は、当クリニックにご相談ください。分娩前の帰省のタイミングは、分娩される施設にお尋ねください。当院は、32週頃まで妊婦健診を行います。

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