子宮内避妊器具(避妊リング)

子宮内避妊用具(IUD)とは?

子宮内避妊用具(IUD)とは、長期的な避妊を目的として子宮内に装着するものであり、「FD-1」「ノバT」「ミレーナ」などが相当します。

FD-1

1977年に厚生省から認可され、発売せれて以来、今日まで日本で開発された代表的なIUDです。
合成樹脂とプラスチックの素材でできており、受精卵の着床を防ぐもので、避妊成功率は80~95%と言われております。また、最長5年の避妊効果が確認されています。

ノバT

「ノバT」は、銅が付加されており、子宮内に挿入することで異物反応を起こし、精子の運動の阻害、受精そのものの阻害を行い、避妊効果を得ます。ノバT装着後は、経血量が増える傾向がありますが、1~3ヵ月程度で緩和されます。避妊成功率は99.4%と言われております。最長2年の避妊効果が確認されています。
ノバTを選択した場合に大きなメリットとなり得るのが、ホルモンが付加されていないという点です。それまでピルを服用して避妊をしていたが、吐き気が治まらなかったという方には、ノバTの使用が適しているかもしれません。また、ミレーナと比較した場合には費用も抑えられます。

ミレーナ

「ミレーナ」は、黄体ホルモンが付加されており、子宮内に挿入後、黄体ホルモンが徐々に放出され、子宮内膜の増殖を阻害する働きから、経血量を減らしながら避妊効果を得ます。ピルとは異なり、黄体ホルモンのみの効果ですので、血栓リスクが上昇しない点も特徴です。また、ノバTよりも避妊効果がわずかに高いと言われています。(それでも、ミレーナを正しく使用すれば99.8%の避妊成功率があります)また、最長5年の避妊効果が確認されています。

子宮内避妊用具(IUD)の費用

FD-1 15,000円(税込)
ノバT 35,000円(税込)
ミレーナ 自費の場合 40,000円(税込)【挿入のみ】
保険適用の場合(※) 15,000円(税込)【診察、膣分泌物培養検査、超音波検査などを含みます】

過多月経等の症状があれば保険適用可。

子宮内避妊用具(IUD)はこのような方におすすめ

  • 長期的な避妊をご希望される方
  • 次の出産まで期間を空けることをご希望で、またその間確実な避妊をしたい方
  • ピルの服用による避妊では、副作用が強く現れる方(特に「ノバT」をおすすめします。)
  • 出産経験のある方:出産経験のない10~20代の女性の場合、子宮口が狭く、挿入時に痛みを感じるケースが多いようです。ただし、子宮内避妊用具(IUD)は年々改良を加えられており、細くなっておりますので、出産経験がなく若いからといって、使用できないわけではありません。まずは一度、ご相談ください。
  • 毎回の避妊を面倒だと感じる方
  • 中高年齢期の方
  • 加齢、肥満、喫煙習慣などでピルの服用が難しい方、難しくなってきた方

子宮内避妊用具(IUD)が向かない方

  • ミレーナに含まれる成分「ノボノルゲストレル」の過敏症をお持ちの方(ノバTには含まれません)
  • 月経時以外の、不正な出血がある方
  • 性器のがん、黄体ホルモン依存性腫瘍にかかっている方、またはその疑いのある方
  • 子宮の形状、位置に異常があると指摘を受けたことのある方(子宮腔の変形を伴う子宮筋腫を含む)
  • 子宮内膜炎、卵管炎などの感染症がある方
  • 過去3か月以内に性感染症にかかった方(細菌性膣炎、カンジダ症、再発性ヘルペスウイルス感染症、B型肝炎、サイトメガロウイルス感染を除きます)
  • 子宮頸管炎、膣炎にかかっている方
  • 骨盤内炎症性疾患(PID)にかかっている、または過去に何度かかかった方
  • 過去3か月以内に分娩後子宮内膜炎、感染性流産を起こした方
  • 子宮外妊娠をしたことがある方
  • 過去、子宮内避妊用具(IUD)挿入時や、子宮の出口を拡張する処置の際に、強い痛み、失神などを起こしたことのある方
  • 重度の肝障害、肝腫瘍がある方
  • 妊婦の方、または妊娠の可能性のある方

※また、以下に該当する方も、必ず医師にお申し出ください。

  • 先天性心疾患、心臓弁膜症がある方
  • 糖尿病を患っている方
  • 肝障害がある方
  • 出産の経験がない方
  • てんかんがある方
  • 副腎皮質ホルモンの長期にわたる投与を受けている方
  • 授乳中の方

子宮内避妊用具(IUD)の装着をお考えの方は、堺市南区の竹山レディースクリニックまで。

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